浮世絵で隅田川大花火
先日の話ですが、東京メトロ銀座線でホオズキの鮮やかな実が目につきました。見るとホオズキとともに亀十の袋とペリカンの袋も。なるほど浅草寺の四万六千日のお参りの後雷門を出て田原町まで足を延ばされたのでしょう、するとお昼は天丼か天ぷらそばか、いやいや意外にカツ丼か牛丼かもしれませんなんて勝手に庶民的な浅草名物で妄想の世界に浸ってしまいました。
なんとも梅雨寒で実感に欠けるのですが、ほおずき市が知らせてくれるように暦は確実に夏を迎えています。東京の夏と言えば隅田川花火大会も楽しみです。
江戸東京博物館でもその賑わいを巨大なジオラマで実感させてくれる隅田川花火大会の前身の両国川開大花火。その賑わいの様子をより細かく浮世絵で楽しめる特集展示を「すみだ郷土文化資料館」で見つけました。
花火にまつわる資料も興味深いのですが、なにより浮世絵に生き生きと描かれた風俗に魅かれます。花火見物に的を絞った、絵の中に没入できる展示はお勧めです。
すみだ郷土文化資料館は、とうきょうスカイツリー駅を、スカイツリーを背に隅田川は言問橋に向かったところに立派な建物を構えています。些か展示はこじんまりですが観覧料100円となっています。
舩津 孝